会長挨拶
第24回 日本小児整形外科学会を担当させていただきます,神奈川県立こども医療センターの奥住です。
わが国では欧米に比して小児専門病院の数はさほど多くはなく、本学会を小児病院が担当するのも第19回学術集会以来となり,身に余る光栄と存じますとともに,その責務の重大さを痛感いたしております。
本学会は,小児整形外科疾患の研究を包括的かつ専門的に行なうことを目的に設立され,1990年に第1回の学術集会が開催されました。活動内容としては,小児整形外科学に関する研究発表,連絡,提携および研究の促進等であり,延いては整形外科学の進歩普及に貢献し、もって学術文化の発展に寄与すること,とされています。その後20数年の経験を経て、その研究業績は質量ともに世界のトップレベルに達しております。
今回の学術集会は,『過去をひもとき 未来をつむぐ 小児整形外科』をテーマとして,先人の業績の継承と再検討を通して,未来への掛け橋となれればと願って,現在,鋭意計画を進めています。
その内容としては,特別講演2題を含む講演数題,6つのパネルディスカッションのほか,一般口演,ポスター発表などを企画しています。さらに,1昨年および昨年の学術集会で行われた若手医師のための研修講演数題を計画しております。
とくに主題やパネルディスカッションでは,小児整形外科疾患の中でも重要な疾患・病態のホットな話題を多数取り上げておりますので,参加の皆さんの活発なご討論を期待致します。
本学術集会を実り多い会としたいと願い,沢山の方々のご参加をお待ちしております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
第24回日本小児整形外科学会学術集会 会長
神奈川県立こども医療センター 副院長
奥住 成晴